『ぼくは麻理のなか』がドラマ化!『惡の華』『スイートプールサイド』『漂流ネットカフェ』の原作で知られる押見修造先生の作品の見どころをご紹介したいと思います。
原作者 押見修造 作品の見どころ
押見修造(おしみ しゅうぞう)さんの作品の見どころ。すべての作品を読んだわけではないのですが、僕は「屈折した、かつ生々しい性的描写」だと思っています。
特に思春期だったり、童貞だったりするキャラの歪んだ嗜好を描写するのがとんでもなく上手いと思います。
『デビルエクスタシー』
初めて読んだ押見修造作品はヤンマガ掲載の『デビルエクスタシー』でした。サキュバスの1人メルルと童貞青年ノボルが恋に落ちる物語。サキュバス達は「精を搾り取って世界滅亡」させることを目的としています。サキュバスは性器がないなど、様々な設定があります。意味わかんないですよねwww
で、その頃の押見さんの絵って、漫画家でもない僕がいうのもアレですがあんまり上手くなかった。『みんな!エスパーだよ!』『デトロイト・メタル・シティ』の若杉公徳先生と混同してたくらいですww
でも、生々しくて。なぜかリアリティがあって、上手くないのになぜかエロさを感じてしまうという。不思議な扉を開かされた作品でした。
『惡の華』
そんな押見修造先生の一番話題になった作品は『惡の華』ではないでしょうか。
憧れの少女の体操服を突発的に盗んでしまった主人公 春日高男。その様子を目撃され、ある少女・仲村に「奴隷」として無理難題を突き付けられます。春日も中村も、屈折した感情を抑え込んで生きています。彼女が口にする「クソムシ」という言葉は押見先生が妻に言われた言葉だそうですw
バッドエンドしか見えない歪んだ『小さな恋のメロディ』とでも言いましょうか。
監督の発想から日本のテレビアニメでは史上初となる全編ロトスコープという手法が取られました。実写で撮影した映像を加工してアニメーションにしているのです。
アニメとも実写ともつかない、「不気味」さはまさに『惡の華』の雰囲気そのものでした。監督GJと言わざるを得ない。
それにしても『惡の華』後半から急激に画力が上がったのはなんだったのでしょうか。上手いのですが個人的にはちょっと味のある絵の方が「気持ち悪さ」を表現する上ではよかったと思っています。
お前もロトスコープしてやろうか!(アニメのエンドカードの押見修造先生のコメントに笑いました)
現在は吸血鬼ものの『ハピネス』を別冊少年マガジンで連載中です。性的なものはなく、血や暴力シーンなど、これまでになかった作風かもしれませんね。
ドラマ『ぼくは麻理のなか』見どころ
では、『ぼくは麻理のなか』の漫画原作設定についてご紹介します。
キャスト
吉崎麻理(よしざきまり 池田エライザ)
小森功(こもりいさお 吉沢亮)
柿口依(かきぐちより 中村ゆりか)
吉崎麻理(池田エライザ)は誰もが注目する人気者。小森功(吉沢亮)は大学にいかず部屋に引きこもるダメ人間。
そんな二人が入れ替わる!?
柿口依(中村ゆりか)は麻理に”想いを寄せる”地味な女の子。麻理が好きな依は、その入れ替わりに気が付いて・・・
引きこもりクズ野郎と美女が入れ替わります。こんなの無かったですよねw
引きこもりクズ野郎というのは言い過ぎでもなんでもなく、大学に行かずに部屋で日がなゲームと自慰行為に勤しむのがこの小森という男なんです。男の僕から見ても気持ち悪い描写だったので、女性からしたら相当の嫌悪感ではなかったでしょうか。
「入れ替わり」というとファンタジーのようですが、そう単純なものではないのです。小森の中に麻理がいるかというと、そういう訳ではないのです。
「じゃあ、麻理はどこに??」という謎解き・サスペンス的な要素が加わります。依さんとの関係性や、『性』に関する問題。家族関係・人間関係などに悩みを持っていた麻理の本当の心。様々なものが少しずつ明らかになっていく物語です。
原作の”倒錯した性描写” ”気持ち悪さ” をどう表現してくれるのか、とっても楽しみにしています!!
漫画原作はこちら。単なる「入れ替わり」ではない多層的なストーリーが魅力です。

コメント
コメント一覧 (2件)
こんにちはm(_ _)m
漫画よみました。
私も小森くん好きです。
性的なことって生きる事と直結しているところがあると思いました。
麻理のお母さんも、あんな風にあんなお顔になってしまったわけがあると思う。
お母さんのこともきっと誰もみてあげていなかった。お母さんも幸せになってほしい気がしました。
最後の、「お父さん!この間のお肉食べる?」「 ん?ああ 食べるよ」この会話とその後のお母さんの表情…この3コマには泣けました。
>micoさん
こんにちは!読んで頂けたんですね!
そうそう、お母さん。実は一番闇が深かったんじゃないかと思うんですよ。そこまで掘り下げられませんでしたけど。
色々溜め込んだものがあったんだろうなと。
麻理にとっては優しいおばあちゃんでも、母にとっては違ったかもしれないんですよね。
お母さんと麻理もちょっと歩み寄れているような感じがして安心したものです。
小さい頃の写真を飾っている描写が好きでした。良い作品でしたねぇ。