金城宗幸さん原作の漫画をドラマ化した作品「僕たちがやりました」。漫画原作とのラストの決定的な違いはやはり「罪を告白できたかどうか」でしょうか。
トビオ(窪田正孝)が屋上で罪を告白するシーンは印象的でした。漫画とドラマのラストの違いについてご紹介します。
TVドラマと漫画原作のラストの違い
漫画版では・・・
最終的に事実はもみ消され、罪を償う機会すら与えられなかったトビオ達。
結果、10年後も彼女と結婚し、子供ができても罪の意識や幻覚と闘い、「時々死にたくなる」自分を抱えながら生きています。
「そこそこ」の幸せの中に居ながらも、通り魔に襲われそうになった際に「死ぬべき人間なんだよ俺は!!ほらぁぁ!!」と自らの腹を差し出すシーンはかなり狂気。
しかし・・・
漫画のラストシーンは、出産を喜び子供の名前を考えながらふと思い出した爆破事件の一コマ。逃げ惑う人たちを見て、笑顔を浮かべる自分の姿でした。
TVドラマ版では・・・
残っていた爆弾を校内にしかけ、屋上で罪を告白します。
トビオ(窪田正孝)
オレが・・・オレたちが殺しました
もうたくさん。こんなクソみてぇな人生。
死んで罪償えるなら、もう今すぐ死にてえよ。
でもさ・・・それじゃ・・・また逃げてた時と一緒じゃん。
オレ、全然変わってねぇじゃん。
だから、俺さ、他にどうしたらいいかわかんねえんだって!
オレどうしたらいいんだよ!
頼むから オレを お願いだから俺たち捕まえてくれよ!
オレが オレ達がやったから!
トビオの様子をTVで見て呼応するように、一緒に居た今宵に謝って部屋をあとにする伊佐美。ホテルから出ていくマル。
屋上に駆けつける警察。飯室刑事(三浦翔平)は手錠を掛けようとする刑事を静止し、「増淵・・・行くぞ・・・」と言いました。犯行を明かしたトビオへの敬意なのか。必要ないと判断したのか・・・
パトカーに乗ろうとするトビオに対し、蓮子はキスをして「貴方が一生逢いたくなくても、あたしは逢いたい。待ってる。」と見送ります。
10年後、罰を受け、罪を償っても会社で過去の事件が明るみになり、退職を余儀なくされるトビオ。パイセンと再会し、「時々死にたくなるのは生きている証拠」と言われ、涙します。
伊佐美は遺族に挨拶しに行っている描写が追加。マルはキャバクラの店を持っています。トビオは市橋(新田真剣佑)の幻影にナイフを渡され、自害する白昼夢を見ますが、「生きる 生き続けなきゃ」と歩き出します。
漫画・ドラマ比較 まとめ
漫画版では、罪の意識を内に抱えながらも妻子を持ち幸せを手にしますが、内に秘めた狂気と向かい合いながら生きていきます。
TVドラマ版では、罪を償うもやはり罪の意識に苛まれ、それでも生きていこうと決意します。
どちらも救いがあるようで、救いが無い・・・
特に漫画原作のラストを見るとトビオの見方がまたガラっと変わってきます。あの笑顔に何を感じれというのか・・・
もし、ドラマしか見たことがないという方が居たら、最終巻だけでも買ってみるとまた作品を別の視点から見ることができると思います。
原作者・金城宗幸さんという人について。
記事作成時点でwikipediaのページも無いようなのですが、何気にヒットメーカーな金城宗幸さん。
「僕たちがやりました」(週刊ヤングマガジン)以外にも福士蒼汰君主演で映画化した「神様の言うとおり」(少年マガジン)なども金城宗幸さん原作。
さらに、現在は週刊少年マガジンで「神様の言うとおり」の作画を担当した藤村緋二(ふじむらあけじ)さんと「グラシュロス」という原始大河浪漫で、今度はマンモスと闘っています。
さらにさらに、同時期連載で週刊ビッグコミックスピリッツで「ジャガーン」を連載中。こちらはダークヒーローものでかなり好みなのでチェックしています。
少年誌・青年誌にとどまらず、編集社の垣根まで超越して独特のストーリーを生み出す金城宗幸さん。今後の活躍にますます期待したいと思います。

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