堀尾省太(ほりおせいた)原作の漫画『刻刻(こっこく)』のアニメ動画を無料で観る方法をご紹介。
増刊モーニングtwo(講談社)で連載されていたこの作品は、時間の止まった世界で繰り広げられるアクションあり・怪異あり・異能ありの独特な世界観を持っています。
なんとかこの面白さを広めたい!!若干ネタバレですが、物語の核心には触れず冒頭部分のあらすじを解説していきたいと思います。
堀尾省太(ほりおせいた)さんについて
映画化もされた『土竜の唄』の高橋のぼるさん
『哭きの竜』『月下の棋士』の能條純一さん
に師事し、能條純一さんの『奇跡の少年』で時間の止まった背景を描くことがあったそうなのですが、この経験も『刻刻』の誕生に大きく活かされてているんだとか。
刻刻は2008年 – 2014年 不定期連載で単行本は全8巻。マンガ大賞2011にノミネートもされた人気作品です。
- 水木しげる氏が単行本第1巻の帯で80点(同氏の近年最高点)をつけた
- 『フィッシュストーリー』『重力ピエロ』『ゴールデンスランバー』などで知られる小説家 伊坂幸太郎氏が「何か面白い漫画ありますか?と質問されると、まっさきにこの作品のことを口にします」とコメント
とはいえ僕も読んだことがあるのはこの刻刻だけですが、その独特世界観に入り込んだ時の衝撃はよく覚えています。
漫画を読む人って、まぁ最初は少年誌から入りますよね。でも、どこかのタイミングで「エネルギー波を撃って敵を倒すだけが漫画じゃないんだ!」と気が付くもんだと思うのです。(少年誌は今でも大好きで、決してディスっているわけではないですよ。)
僕にとってはそれが「寄生獣」でした。寄生獣を始めて読んだのは高校生くらいだったでしょうか。
まぁ身もふたもなく分かりやすく言うとジャンプ読んでた少年が、アフタヌーンとかを読んで今までの世界観が壊れるくらいの衝撃を受けるわけです。
社会に出て、寄生獣以降久々に同じくらいの衝撃を受けた作品。それがこの『刻刻』だったのです。家・血筋 が関わっているのでどちらかというと『寄生獣』よりも『七夕の国』ですけどね(笑)
寄生獣・亜人など、現実+独特の世界観・異形・異能 といったものが好きな人には是非読んで頂きたい作品です。
刻刻の設定・序盤のあらすじなど
舞台は日本。主人公・樹里は不思議な夢を見て目が覚めました。
28歳。就活中。ごく普通の家庭で生活しています。
いや、普通じゃなかった。樹里の家庭では妹と母が働き、兄 翼は引きこもり、父 貴文も家でぐうたらしています。
虫の居所の悪い樹里は、兄妹ケンカの末、兄 翼に妹 早苗の子供(甥っ子の真)のお迎えを頼みました。平凡では無いけれど、平和な一日が流れていきます。
お迎えの帰り道、突然呼び止められた兄 翼は真と一緒に誘拐されてしまいます。要求は”身代金500万円”。
家族が誘拐されたという事実。犯人からの突然の要求。混乱する佑川(ゆかわ)家ですが、指定された場所に向かおうとする父娘を、祖父(じいさん)が呼び止めます。
じいさん
1分もかからん!いっさいの説明は後!座れ!
そう言ってテーブルに置物の石を置きます。「努力 両国国技館」
石の上に手を置く 父 娘 。祖父は自分の手を包丁で切り、血液を石の上に垂らします。石に空いた穴に血液が入り中心に到達すると、不思議な空間に包まれ、光り輝くクラゲのような物体、霊回忍(タマワニ)が現れました。
そのクラゲは、体の中に入ってこようとします。
じいさんが『衛盒〔えいごう〕』と言葉を発した瞬間・・・
6時59分・・・
3人が外に出ると、全てが止まっていました。自転車をこいでいる女性。子供が落とした飴も空中で静止しています。
飛んでいる虫でさえも・・・
三人は「止界(しかい)」に入ったのです。
止界(しかい)。佑川家に伝わる”止界術”によって時が止まった世界です。時間の流れから切り取られた”一瞬”の世界。時の止まった世界に驚きながらも、誘拐された家族を助けに行く3人。
指定された場所で、翼と真を無事発見し、連れ帰ろうとした3人ですが、ここでさらなる自体が起こります。
じいさんが家族にもきちんと明かさずにいた”止界”。今は自分しか知らないと思っていた”止界”に、ほかの人物が現れたのです。
初めての事に驚くじいさん。そいつらは家族に襲い掛かってきます。
じいさんは樹里だけを連れて逃げることを決意し、樹里と一緒に瞬間移動します。血筋のものが止界の中だけで発現することのできる特殊能力があるのです。
逃げる二人を見て、人質になった甥っ子・真を殺そうとする犯人の一人。
その時、背後に大きな影が現れます。枯れた樹木のような表面。長い手。樹上は木の枝のようなものが生い茂り、見えません。
そして真に危害を加えようとした男の頭を、その大きな手で握りつぶしてしまいました。
クシャッ
じいさん
管理人だ
その存在は、止まった状態の人(止者 ししゃ)への殺意に反応して現れる神ノ離忍(カヌリニ)でした。
これが、概ね1巻中盤までのあらすじです。
- 止界とはなんなのか・・・
- なぜそんな力が使えるのか・・・
- なぜ止界の中で動ける人が居たのか・・・
- そいつらの陰で暗躍する宗教団体の存在・・・
- 神ノ離忍(カヌリニ)の正体とは・・・
そして、佑川家は全員無事に元の世界に帰れるのか・・・
現実世界が一瞬で異世界に。
SFあり。
ゴア描写あり。
アクションあり。
異形あり。
異能あり。(じいさんが瞬間移動てww)
しかし異形のビジュアルや、後に出てくる「不死の伝承」などから、どこか「ジャパニーズ・ホラー」的なジワジワくる恐怖感をも感じさせてくれる物語なのです。
全8巻。ちょうどいい!!ちょうどいい長さ!!!
漫画を愛してやまない自分が、間違いなく傑作の一つに数える一品です。
補足でもう一度専門用語をさらっと解説します。
止界(しかい)
佑川家のじいさんが使う”止界術”によって時が止まった世界。あの”石”の秘密とは・・・
霊回忍(タマワニ)
クラゲのようなビジュアルです。止界の自然霊とされ、このタマワニを体に憑依させることで、止界の中を動くことができるのです。
特殊能力
血筋の者は、止界のなかでのみ特殊能力を使うことができます。じいさんの瞬間移動がそれ。
ただし、加減や方向感覚が掴めず、逆さまになって現れたりすることも。
「血筋」ということは、樹里や他の家族にもなにか超能力が・・・?(お楽しみにw)
止者(ししゃ)
止界において止まっている人たち。つまり、普通の人間たちです。
神ノ離忍(カヌリニ)
刻刻の1巻表紙にもババーンとでています。「止者」への殺意に反応して現れる「管理人」。
作者 堀尾省太(ほりおせいた)さんによると、ガンダムに出てくるビグザム・『風の谷のナウシカ(原作コミック)』の巨神兵の質感・『天空の城ラピュタ』のラピュタ などをデザインの参考にされたそうです。納得。

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