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原作 押切蓮介 のオススメ作品

押切蓮介先生と聞いて、思い出すのは『でろでろ』『ハイスコアガール』などではないでしょうか。

『でろでろ』は、2003年~2009年に週刊ヤングマガジンで連載されていた、幽霊や妖怪を殴って撃退するホラーギャグ漫画。コメディ要素やシュールなギャグ要素が強い作品でした。

『ハイスコアガール』はスクエアエニクスの『月刊ビッグガンガン』などで2010年から連載。懐かしいゲームなどのパロディが楽しい作品ですが、登場人物たちの恋愛や成長、青春要素も強い作品です。

特にこの『ハイスコアガール』については、掲載前に版権元に許諾を得ていなかったことから刑事告訴にまで発展した作品でして、「名前だけは聞いたことがある」という人も多いかもしれません^^;

アニメ化も発表されていましたが一連の騒動からか頓挫。しかし2018年に無事放送されました。

特に有名と思われる作品がこれらのコメディ作品であることから、押切蓮介 = ギャグ・コメディ作家と思われている方もいるかもしれませんね。

絵柄も実に”漫画的”というか、味のある画風です。

しかし、実はホラー作品も多く手掛けている幅広い作風の漫画家さんなのです。

映画化した『ミスミソウ』も、”ホラー”ではないものの、人の闇を描き出したサスペンス・サイコ・スリラーといった所でしょうか。

キャッチコピーは”メンチサイド(精神破壊)ホラー”となっています。

目次

『ミスミソウ』

家族を亡き者にされた少女の復讐劇です。

先に言っておきますが、悲劇悲劇・凄惨凄惨な胸糞系です。理不尽です。かなりショッキングな内容になるでしょう。

酷いいじめに遭っていても見てみぬふりをする担任教師。

心配しつつも見守ってくれる家族。

唯一の救いである友達。

雪の中で春を待つミスミソウのように、じっと”卒業”の日を待ち望んでいた少女、野咲春花(のざき はるか)。

しかし、登場人物たちはみな、心に闇を抱えており、あるはずみからクラスメイト達は野咲春花の家を燃やしてしまうのです。

こういった救いのない胸糞悪くなる系の作品を、僕は敬意をこめて”胸糞系”と呼んでいます。

押切蓮介先生のおすすめ他作品

押切蓮介先生は非常に多様なジャンルを手掛けていますが、そのなかでも『ミスミソウ』にテイストが似ているものをご紹介したいと思います。

『サユリ』

理不尽度 ★★★★★
救い度 ★★★

全二巻。こちらも理不尽な形で家族の命を失った少年の話です。

しかし、相手は怪異。ホラー作品としてかなりおすすめできる作品です。

孫のピンチに、痴呆から蘇ったばあさん無双が非常に頼もしい!

平たく言うと『呪怨』的なストーリですね。

ばあちゃん
この世は理不尽・・・全ての不幸をまたいで生きていくことなど到底不可能じゃ

魂を綺麗にな・・・則雄

『焔の眼』

理不尽度 ★★★★★★
救い度 ★★★★★

敗戦国となった日本。奴隷同然の扱いを受ける中、一人の少女が出会ったのは圧倒的な強さを持った男でした。

不尽な世界で圧倒的な「強さ」と出会う少女のお話です。
『焔の眼』陀大膳黒(だたいぜん くろ)

身体と心を磨け小娘!闇の時代に呑まれたくなければ・・・鍛錬を積み重ね生命に輝きを持たせるのだ

理不尽な状況に追い込まれる少女ではありますが、圧倒的な強さをもったクロの戦いには爽快感すら覚えます。

その名も一撃必滅拳(笑)

上海の修行から180匹のサメを倒しながら泳いで帰ってきた男が、少女に強さの何たるかを語ります。

ほぼ”怪物”なこの男ですがどうやら人間のようで、なんだかんだ言いながら少女を助けてくれるシーンが微笑ましいです。

画風もかなり違う印象で、正直「押切蓮介ってこんなアクションシーンも描けるのか!!」と驚かされた作品でもあります(失礼)

原作『ミスミソウ』ラストは完全版がおすすめ ※若干 ネタバレ注意

理不尽度 ★★★★★★
救い度 ☆0

さて、漫画原作の『ミスミソウ』を見るなら完全版がおすすめです。

復讐心で心が壊れていく少女の物語・・・と思っていましたが、壊れていない人なんていなかったんですよ。

誰しもが闇を抱えていて、後半に向けてそれぞれの闇が加速していきます。

それが明らかになっていく段階が一番心がざわついた瞬間でした。

全く救いのない本作ではありますが、完全版のみ独自のエピソードが追加されているようです。(完全版以外を見ていないのでwiki情報によると・・・ですが)ただ、救い要素は全くないです。

天国で家族が一緒に・・・とか、小さな命が救われて・・・とかそういった希望はありません。

”理不尽”を良く題材にする押切蓮介先生ですが、失うものはあってもそれに”打ち勝つ”という結末が多かったように思います。

全ての理不尽に救いがあるわけではないということなのか・・・

立ち向かう術を違えてしまったのか・・・

映画版では批判されてもいいからちょっとでも救いがあるといいな・・・

そう願わずにはいられない作品です。

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